こんにちは!まかないくんです。

「炊き出し器なんてみたことないから、何が違うのか分からない」
という意見にお応えすべく設けました、この企画。
「まかないくん解体新書2018」
栄えある第四回のテーマは「まかないくんの底っこだわりなのっ」

 

これまで2回・3回を通して底面は「3層構造」であれば長期的にキャスターが劣化しないことがわかりました。

そして幕間でお話した戦場での炊飯のやり方を参考にし、以下のような形状にしました。

名称未設定アートワーク (23)

これにより以下のメリットが得られます。

  • キャスターが熱によって劣化しない
  • 灰が下にまとまって落ちる。
  • 薪が真ん中に寄るため、火バサミなどで薪を移動せずに燃やすことが出来る。

これで「動かせる」が完成しました。

ヤマヤ物産で提供するすべてのカマドの底形状は、この形状で統一しています。

実はこの形状のおかげで、大変評価を受けたことがあります。

それは「東日本大震災」でした。

あの震災は「地震」というよりも「津波」の災害。

津波が引いたあとも、避難所では満潮の時には屋外は水浸しになるところもありました。

つまり、以下のような使い方もされてしまう可能性がある震災でした。

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それぞれ、取扱説明書には禁止されている使い方ではあります。

しかし、災害時、「どうしても使わなければならない場面で使える商品こそが防災用の炊き出し器ではないでしょうか?」と私たちは考えます。

普段であれば確かに危険な使い方として注意します。

しかし、いざまさかになったとき、安全性の面において「過剰」であるほどの性能を確保しておくことが大事だとヤマヤは考えます。

その一端である、「底形状」。

ご理解いただけると幸いです。

 

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