まかない用コーヒー
コーヒー缶は湯煎すると短時間でホットコーヒーとなる。朝早い調理者に「今日も頑張って」と願って。

 

煮炊き作業の合間に
カマドに火を入れ調理中 大変な作業の中のしばしの休息 厳しい中にも話し合いの花が咲く。炊き出し器まかないくん85型は火が見えない構造 二重構造のため接近調理も可能。熊本ではテボ10個を使いうどんを提供した。

 

9月9日の朝食
ご飯・味噌汁・レンコン・揚げ物など。漬物もあるが後で保健所から漬物は出さないようにとの注意があった。ちなみに漬物作りは私山本の提案で責任は私が。次回は野菜を湯煎するか蒸気蒸しして消毒して試作するか?

 

段ボールベットの到着
避難所で欠かせない段ボールベット・暖段はこベットが12Tトラック2台来る。通常考えられない。なぜならベットは災害が起きてすぐ作るのが基本だから。今回停電で工場は止まっていたが北見看護大学に400床の備蓄があった。これを偶然とみるか必然とみるか議論が必要。

 

カマドを移動
紐を引っ張ってカマドを移動。調理はテント下の調理場で作るが雨が降ったらポーチの下で配食しなければ受け取る人々が雨に濡れる。使用の、まかないくん・大なべにはキャスター・カマド取っ手が付いており移動ができる。結果論でもある。

 

まかないくん30型に熱交換器
CDC避難所環境アセスメントという国際規格が有り、その中にお湯が使える事という条文がある。専用給湯ボイラーもあるが写真はカマドの熱を熱交換して給湯する。これでもシャワー1基分の給湯能力がある。カマドなら燃料は薪廃材でも湯が造れる。

 

煮込み料理
夕食の煮込み料理の準備 大根・人参・揚げ・鳴門巻き・天ぷら・こんにゃくなど。食材の調達は商工会が手配する町内の商店や農協などへ 交渉して第一優先で入れてもらう。また食器などは毎日2000~3000の発注がなされている。見えないバックの力を見落としてはならぬ。

 

ポーチ下の配食
手前が外側 奥の玄関より避難者が並びポーチ下右側からU字に沿って配食が進む。

 

右側から
プレートを取って 自衛隊さんが炊飯のご飯を頂く ふりかけ・のり・果物を頂く。配食時間はきっちり行う。熊本では秒読みして提供した。遅くなる場合は伝えて了解を取る。10分の違いは10分*避難者数となり大きな時間の無駄となる。

 

左側へ
左側は炊き出し隊が作った副食。今晩の料理は煮込み料理 地元の人が作った地元の味だ。食べ慣れているものを提供する重要性を説く人もいる。毎食弁当では飽きられることが多い、また年齢・体調などによる調理の多様性が必要とされる。

 

マスコミ
被災者の表情が顔に現れやすいのかマスコミが大勢来る。中には新華社やKBSなど外国のマスコミも来る。そうなると国家の威信にかけて 被災者の元気な姿を撮ってもらいたい。

 

弁当よりも炊き出し
今年の災害 西日本豪雨被災地で炊き出しを提案したがことごとく断られた。どうも排水など衛生面での懸念 しかし炊き出しは関係者には大変だろうが被災者には大きな活力になる。弁当と炊き出しは同じではない。その差は被災者を思いやる心か?

 

9月9日夕食
具たくさんの煮込み料理 串焼きが付く 串焼きは外部炊き出し隊によるもの。

 

調理を終えて
衛生第一 調理器を片づけ・掃除をして明日に備える。

 

流し台の重要性
流し台がなければ保健所は炊き出しを許さない。手洗いから始まり調理・食器洗い・後片づけなど欠かせない。CDCアセスメントによる給湯装置が後ろにある。水栓は湯水混合栓だ。

 

佃煮を煮込む
食のバラエティー ヒジキなどを使い佃煮を煮込む 絶えず木へらで攪拌しながら私が行った。今回写真が多く撮れたのは、私の仕事として最初機材の使い方と炊き出しノウハウを伝えただけなのでゆとりが多く記録班の役割となった。

 

9月10日 発災5日目の朝食
皆さんだいぶ慣れてきた。晴れているので屋外で配食する。調理側と食べる側 同じ町同士の見慣れた顔だ。会話も交わせるので安否確認や体調管理など 互に頑張ろうという気が沸いてくる。

 

集会場に段ボールベットを搬入
私自身 雑魚寝で寝ている皆さんが段ボールベットを入れることに大いに抵抗があるのかといぶかったが、すんなり快く了解頂いた。写真は避難者自身が段ボールベットを運び入れている様子。

 

段ボールベットレイアウト
単に並べればよいというものでなく、キチットしたレイアウト縄張りが始まった。緊急通路などの必要空間も織り込む。

 

組み立て開始 
組立説明と見本作りが先にあって皆さんで作るようになった。

 

驚き 早い
農産物の出荷作業の中に段ボール組立があるのか、とにかく早い組立 お年寄り・女性ともよく働く 段暖はこベットはテープを使わないので瞬く間に組み上がる。この活力はどこから来るのであろうか、入植者の頑張りDNAが受け継がれているのでは?これなら災害立ち直りは早い。

 

レイアウト
単独でのベットと思いきや部屋のようなレイアウト この方が空間が少なく大勢の人々が使える。一区画ベット14個分 一つの部屋だ。これでも暖かいし、ほこりも吸わない。後日この上に足元暖房を敷設しようと訪れたが不要であった。
                                                                                                                                                                                                          完

-